<span itemprop="headline">2016年北海道 西部北行PART-Ⅲ:2</span>

我々を乗せたフェリーは無事に小樽に着岸、時刻は定刻通り。
船旅も北行の楽しみの一つ、波も穏やかで快適な船旅だった。
車両甲板へ移動し車に乗り込み下船の順番を待つ。
去年は何故か遅かった下船も今年は例年通りに降りる事が出来た。

時刻は4時40分過ぎ、北の大地に足を着ける。今回で25回目の上陸だ。
昇る朝日が眩しい…な~んてカッコエエ事云ってるバヤイでない!!

降りるより早く催してしまい、まるで映画トラック野郎爆走一番星の
ワンシーンさながら。

もっちゃうもっちゃうもっちゃうんだもぉ~。

港に着いたら便所に駆け込みっと銀蝿の歌じゃね~っ~のっ!!(笑)。

パニックになる前に素早く行動しなければならない!!
何て冷静な台詞吐いてないでサッサと雪隠へGO!!

ぷぷっぶぅ~~(臭)




***************しばらくお待ちください*********************



     

無事に用を済ませたので、落ち着いて上陸記念の撮影が出来る。








出発前の週間予報だと上陸日は雨模様の予報だったが、
徐々に回復傾向になり出発前日には晴の予報。
天気に関しては幸先良いスタートが切れそうだ。

撮影を終えたら腹ごしらえ。
小樽便の方々は鱗友市場に向かう方も多いけど、我々は港前のなか卯へ。
残念ながら5時前に入店してしまい、朝食メニウが頼めないというハプニング。
定番メニウで腹ごしらえをして出発!!因みに鱗友市場はライダー達で賑わってたな。
R5を余市方面へ車を走らすが、対向車線でネズミ捕り…朝早くから油断出来ん。
余り飛ばす気にもならんし、第一ご老体のマシンも心配だから此処は労わりの心で。








俱知安に入りこんなものを見つけたのでパチリ。








お次は京極の道の駅へ。
此処でトイレ休憩の小休止、歯磨きなんてしちゃったりするのだ。
駐車場はキャンカーや車中泊と思われる車がチラホラと居るがオートバイは
何故か皆無だった。そんな自分も此処何回かはオートバイでの渡道を諦めてる
状態というか、今の現状を考えると致し方ない部分でもある。
あれ程渡道はオートバイでって信念を持ってたにも関わらず今じゃ~車だ。
ま、何れオートバイでの渡道を復活させるとして今はライダー育休中とでも
しておこう。

朝露に濡れた遊具で遊んでべちゃべやになったけ~やんさん。
ま、コレも予想してた範疇なので何て事はない。
一応検温、熱はなさそうだけど寝不足が影響してるのか?
喉もいがらっぽいし本調子ではないのか?
気にしても始まらないので、暫くして再出発。








道中気になる看板を発見、う~ん気になる名前だな。








今回の初セイコマは?ルスツでした(笑)。
基本、ホットシェフのセイコマしか行きません。








最初の目的地到着。
相方のリクエストで昭和新山へ来てみた。
以前寄った事のある洞爺湖沿いのラーメン屋は残念ながら閉店していたな。
噴火の被害に遭いながらも復活を遂げて営業してた店だけに少々残念だ。








数年振りに訪れた。
天気が良くて幸い。








此処は1977年噴火の遺構。








説明書きがある。








写真からでも噴火の恐ろしさが伝わってくる。
余談だが高校時代の修学旅行で訪れた雲仙普賢岳付近、その数年後に
ひょんなことから同じ場所を訪れた事があるが、その時は既に被災後だった。
地獄絵図…そんな印象だった。此処有珠山も何度となく噴火を繰り返してるので
幼い頃から活火山である認識はある。そ~いえば、幼い頃、浅間山が噴火した時は
当時住んでた宇都宮にも火山灰が飛んで来たっけね。そんな事も思い出した。








災害遺産と云うべきか?後世に語り継ぐ上でも貴重な存在だと思う。
うむ、よく渡道時に廃炭鉱巡りしてた時も時の流れと共に風化していく
似たような建物を見掛けたっけね。そんなこんなで洞爺湖界隈を後にする。

以前も立ち寄った事があるホクレンのスタンドで給油し、蟠渓温泉方面を通り
一路支笏湖を目指す。このルートは冬場含め何度と無く走ってる道だけど、
以前に比べかなり走り易くなっていた。








道中の向日葵、北竜ではない。








美笛峠前の道の駅で小休止。
美味しい水を頂く。








言わずと知れた、きのこ王国本店。
道内あちこちで見掛けるようになったな。








名物きのこ汁、今迄何度も啜ってるが今回も。
ま、け~やんは初めてだからね。








相方はトウモロコシを。
ゆできびってヤツ、そ~云えば北海道ではトウモロコシを
とうきびと呼ぶんですよね。
栃木の一部では、とうみぎとも呼んでますが色々と呼び名があるようで。








古巣樽前荘到着。
此処で驚愕の事実を耳にする事になる。

マスター、久し振りです。

おっ、け~やん大きくなったね~。

そう云えば、今年京都の山さん来ましたか?

あれ?おかちゃんもしらなかったんだ。
まぁ誰も知らなかったんだけど…

山さん、GW前に亡くなったんだよ。

えっ?

一瞬耳を疑った。

黒のGPZ900に括り付けられた透明のビニール傘が彼のトレードマークだった。
今迄幾度となくGWは必ず駐輪場の天幕張りを一緒に行い、そして朝から呑んだ。
何度も一緒に温泉も行った。美味い酒と美味い肴、料理の腕も上級者だった。
歳は自分とほぼ同じ、お堅い職業についていて年2回の渡道がライフワークで
自分の古くからの親友に瓜二つの風貌。何時かは自分の親友に会わせたいと云ったら、
自分の瓜二つに会うなんて気持ち悪いよ~何て冗談云ってたっけね。
自分の過去のツーレポにも度々出て来てたし、樽前荘仲間では一番仲良かった方だった。

誰よりも支笏湖を愛し、そして誰よりも樽前荘を愛した山さんはもうこの世に居ない。
マスターの話では、時期に奥様が山さんの遺骨を支笏湖に納めに来るとの話だった。

最終泊は是が非でも此処樽前荘にしよう。
そして天の友と一杯やろう。
そう心に誓った。

余りの驚きに涙も出ず、そして気丈に振舞おうとする自分が居た。








そんな中、け~やんはと云うと?
何時も通りの暴れっぷり、そんな我が子の姿を見てると
気が紛れるのがせめてもの救いだった。








マスターデザインのパッケージ。
ビート(てんさい)のサイダーだ。


さっ、泣いては居られないし体調も思わしくないが止まっても居られない。

なぜなら?

今日はこれから新たな友に逢う大切な日なのだから…。

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