<span itemprop="headline">フェリーでのアクシデント</span>

フェリーさんふらわあだいせつの事故に遭われた方には
心からお見舞い申し上げます。

家の相方からそのニュースを耳にした時は正直｢まさかねぇ｣
何て半信半疑でしたが…事実とは正直驚きました。

オートバイでソロでの渡道の時は、基本大洗の深夜便で帰路も同じく
苫小牧西港深夜便の利用が多かった自分、勿論だいせつにも何度と無く
お世話になり、行き帰りの優雅な時間を提供して頂いたし深夜便特有の
雰囲気も好きだったので、それだけに思い入れも深い船だった。

フェリーでのアクシデントは、過去に一度だけ経験している。

西港発の大洗便、その時はGWの帰路で深夜便が無く仕方なく
夕方便に乗った時の話。

風呂から上がり部屋に戻ろうとした時の事、階段から降りた所で
人だかりが出来ていた。どうも酔払いが階段から落ちたらしい…。
その出来事が大事である事を知るまで然程時間を要さなかった。

落ちた人の意識が無い！！

船内はあっという間に戦場と化した。駆け足で通路を走り回るクルー達。
｢お客様でDrや看護師の方はいらっしゃいますか？｣とのアナウンスが
何度と無く船内に響き渡り、事の事実も併せて告げられる。

遅れが出ると云う事で、アテンダントに食いつく客。
｢一人の馬鹿の命の為に何人の人に迷惑が掛かるとおもってんだ！！｣と
アテンダントに怒鳴り散らしてた客も居た。
幸いにもDrと看護師の方(同郷栃木の方でした)がお客として乗り合せて
いたので、その方々の協力で応急処置が施される。
時は既に日没、青森沖に差し掛かった頃…苫小牧に引返す事になる。
此処でまた心無い乗客はブーイングの嵐。

夜間でタグボートも海上保安庁のヘリも出すには危険、他の救護船を
呼んでも待ち時間を考えたら引返した方が早いとの船長の判断だった。
苫小牧再出発は日付が変わる前。
当時の深夜便と1時間半位しか変わらない時間であった。

幸いにも一命を取り留めた乗客、そのことを知らせるアナウンスが
船内に流れると、大きな拍手と歓喜が湧き上がった。

苫小牧を出たさんふらわは出るや否や全速力！！
夜が明けデッキにでたら？波の流れが何時もより速い！！(笑)
結局、予定より約4時間遅れで大洗に無事到着。
今迄23回の渡道で計46回フェリーに乗ってるけど、アクシデントはそれだけ。
天候による遅延や早出し、欠航は何度と無くあったけど、それも船長を始め
多くのクルーやスタッフが尽力を尽くしてくれてるおかげで船中の安全を
確保してくれてた事を改めて感謝する次第。

今回の事故で船長は最後まで船に残り、説得されて渋々下船したそうな。
何か、戦時中の戦艦が沈没する時船長は降りず沈み行く船と運命を共にした
と云う話を思い出した。
救助の為に協力したシルバークィーンを始め、他の船会社や他の船の協力には
感動さえ覚えたが、今現在鎮火もしてない状態。
一時も早く終息する事、行方不明の航海士の方の無事を願うばかりだ。